東日本災害時に自販機内から大量の飲料を確保することができ、災害復旧資材の出荷と生産再開に役立った

東日本大震災時に職場に設置されていた自販機に助けられた経験があります。
職場は工場と事務所で10台以上の自販機が設置されていました。
震災当時、上水道の供給が停止してしまいました。当方の勤める会社は、電気事業に関連する工場であり、震災直後に復旧用資材の出荷と生産を再開する必要がありました。
設備を動かす動力や製造工程で使用する冷却水は、地下水と貯水していた工業用水を利用したものの、従業員の飲料を確保する必要がありました。

当時は設置されていた自販機は、災害時の補助電源と飲料提供機能が搭載されていませんでした。
しかし、勤務する会社では発電機による電力の確保や早期に特別高圧線で電力供給が再開され、自販機を管理する会社の担当者が全ての自販機から飲料を取り出し、作業する社員へ提供しました。

その結果、災害救援物資の到着まで飲料を確保することができ、復旧資材の緊急出荷と生産を無事行うことができました。
現在では、設置されている自販機には、補助電源と災害時の飲料提供機能が搭載されたものに変更されています。
当時の記憶として一番大きいのは、社員食堂に全ての自販機から回収された大量飲料がデーブルの上に置かれていたことは、今でも記憶から離れることはありません。(男性・30代・会社員)