オフィス内の自販機は残業の友。繁忙期の辛さが和らぎモチベーション回復。

体育系というほどでもありませんが、社員数のわりに業務量が多く、繁忙期には深夜まで残業することが求められる企業に勤めていました。
営業系の職種でしたので、女性も男性と同じ業務量をこなし、体力的にも気力的にもつらい状況でした。
私は部下数名をまとめる管理者で、繁忙期の残業中は部下のつらそうな表情とピリピリした雰囲気が気になっていました。
叱咤激励しなくても彼らは十分頑張っており、気を張り詰めすぎることによって心が折れてしまうことを危惧していました。業績を上げることより、部下のモチベーションを保つほうが、上司の仕事だと痛感しました。

繁忙期の残業中は、お菓子の差し入れを行っていました。
辛い時に励ますにも良い言葉が思い浮かばず、かと言って仕事が終わってもいないのにお酒を飲むわけにもいかなかったので、ある意味苦肉の策でした。
しかし残業時のお菓子は部下に大好評でした。
特に女性の部下は眉間のしわが消えて笑顔が戻り、みるみるモチベーションが回復されていくのがわかりました。
お菓子を買うのは、決まってオフィスの休憩スペースにある自動販売機でした。
倉庫街でコンビニに行くにも自転車が必要な土地柄のため、軽食やパン、お菓子が買える自販機が社内に設置されていました。残業中のブレイクを想定してくれたのか、チョコレート菓子やせんべい類など、週替わりで商品を入れ替えてくれていたので、差し入れがワンパターンにならずに済みました。
自販機は残業中のモチベーションを上げてくれた、仕事の救世主のような存在でした。
(男性・40代・会社員)