自動販売機が職場にあると、コミュニケーションの輪が広がります。

社員30人くらいの、とても小さな運送会社で働いていました。
私が入社した時には既に、営業所のすぐ横に自販機が置いてありました。
お客様へのお茶出しは私の仕事だったのですが、社長のご友人などがいらっしゃったときは、上司からの指示でいつも自販機で缶コーヒーを買ってお出ししていました。
冬場は暖かいもの、夏は冷たいもの、あの人は無糖のもの、この人は砂糖とミルク入りのもの、といったように、お客様の好みをだんだん覚えていって、お出ししていたのを覚えています。

また、お昼休憩の時には上司にジュースなどを奢ってもらっていて、それが日課になっていたのですが、とてもありがたかったです。
価格設定を安めで入れていただいていたので、社員はいつも自販機で飲み物を買っていました。
朝方早くに出社する社員は、寒い冬の日などにそれぞれコーヒーを買って、談笑していたようです。
手軽に色々な飲み物を飲むことができたので、一つのコミュニケーションツールとして、職場ではとても役に立っていました。私の会社には2台の自販機があり、それは別々の会社の自販機だったのですが、ゴミの回収と価格設定のことで上手く折り合いをつけるのが難しく、業者さんとはあまりうまく交流できなかったのが少し心残りでした。(女性・20代・会社員)