自販機さん、ありがとう！便利さだけでなく大切な出会いをもらえました♪

もう何年も前、派遣社員として勤めていたオフィスには、様々な種類の自販機が置かれていて、大変助かりました。
それまで勤めていた会社は少人数の会社がほとんどで、職場には飲み物用の小さな自販機が１つだけ、またはない！ということがほとんどでしたから、休憩室にいくつもあるお菓子やパンの自販機は、お昼を忘れた時にも安心だったし、
大好きなチルドカップコーヒーの自販機は、忙しい仕事の合間にさっと買える小さな贅沢でもありました。

便利に利用していた自販機ですが、忘れられない出会いがあります。
週に何回か、出勤時にお茶を買うのが日課だった私は、決まって利用する自販機で、よく会う女の子がいました。
並んでお茶を買い、そのまま自分の勤務するフロアに行くと、コート置き場でまた彼女を見かけ、目が合って苦笑い。
きっと電車の時間が同じだったのでしょうね。
部署も名前も知らないけれど、あまりにもよく会うので、自然とあいさつを交わしたり、買った飲み物について話したりするようになりました。

私は彼女を「自販機の彼女」と秘かに名付け、自分の部署以外で、気楽に話せる知り合いができたことを嬉しく思っていました。ところが数か月後、私の担当していた業務がとても忙しくなった時に、別の部署にお願いした助っ人としてきたのが、なんとその彼女でした。
たびたび挨拶をしていたため、お互いに打ち解けるのも早く、仕事もスムーズ。自販機で出会った縁のおかげだなぁ、と思っています。あのお茶が好きだった彼女、今も元気にしているといいなぁ。(女性・30代・その他)